子育てにおいて、最近よく聞く『五感を育てる』という言葉。子どもは遊びや生活の中で、見て・触れて・聞いて・香りを感じて・味わう経験を積み重ねながら成長しています。
特別な教材がなくても、毎日の暮らしの中に五感を育てるチャンスはたくさんあります。
こちらでは、なぜ子どもの五感を育てることが大切なのか、また毎日の暮らしのなかで子どもの五感を育てる簡単な遊び方やおもちゃについて詳しくご紹介します。
- 子どもの「五感」ってどんなもの?
- 五感を育てることが子どもの成長につながる理由
- 今日から家庭でできる五感を使った遊び
- 五感を使いながら楽しめるおもちゃ
- 毎日の遊びの中で大切にしたいこと
五感とは?子どもの成長に欠かせない5つの感覚
子どもは生まれた瞬間から、目で見て、耳で音を聞き、手で触れ、においを感じ、さまざまなものを口にすることで世界を知っていきます。
この「見る」「聞く」「触れる」「嗅ぐ」「味わう」という5つの感覚を総称して「五感」といいます。
五感は、ただ物を感じるためだけのものではありません。
「これは冷たい」「この音が好き」「いい香りがする」といったさまざまな刺激を受けながら、脳は情報を整理し、記憶し、考える力や表現する力へとつなげていきます。
つまり、五感は子どもの成長の土台となる大切な感覚なのです。
五感ってどんな感覚?

五感は、それぞれが異なる役割を持ちながら、互いに関わり合って働いています。
普段の暮らしの中では意識することは少ないかもしれませんが、子どもたちは毎日の遊びや生活の中で、5つの感覚を自然と使っています。
まずは、それぞれの感覚がどのようなものなのか見てみましょう。
👀視覚(見る感覚)
視覚は、色や形、大きさ、動きなどを見分ける感覚です。
子どもは景色や絵本、おもちゃなどを見ながら、「赤いね」「丸いね」「鳥が飛んでいるね」といった発見を繰り返し、物の違いや特徴を少しずつ理解していきます。
季節の花を観察したり、雲の形を見比べたり、絵本のイラストをじっくり眺めたりすることも、視覚を育てる大切な経験です。
👂聴覚(聴く感覚)
聴覚は、音や声を聞き分ける感覚です。
鳥のさえずりや雨の音、風が葉を揺らす音など、自然の音に耳を傾けることは、子どもの感性を豊かに育てます。また、音の違いやリズムを感じることで、集中力や言葉の発達にもつながるといわれています。
音楽を聴いたり、一緒に歌を歌ったりすることも、聴覚を育てる身近な遊びのひとつです。
✋触覚(触る感覚)
触覚は、硬さや柔らかさ、温度、重さ、ざらざら・すべすべといった感触を感じる感覚です。
木や砂、水、土、葉っぱなど、さまざまな素材に触れることで、子どもは「これは冷たい」「ふわふわしている」「少し重たいね」といった違いを自然と学んでいきます。
特に木のおもちゃは、木目や温もり、適度な重さを感じられるため、触覚を豊かに刺激してくれる遊びのひとつです。
👃嗅覚(においを感じる感覚)
嗅覚は、さまざまなにおいを感じ取る感覚です。
花や木の香り、雨上がりの空気、料理の香りなど、日常にはたくさんのにおいがあふれています。
「いい香りだね」「今日はカレーのにおいがするね」と親子で会話をしながら香りを楽しむことも、五感を育てる大切な時間になります。
👅味覚(味を感じる感覚)
味覚は、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味などを感じる感覚です。
毎日の食事は、味覚を育てる絶好の機会です。同じ野菜でも季節によって味が違ったり、さまざまな食材を味わったりすることで、食への興味や好奇心も育まれます。
料理のお手伝いをしたり、「今日は少し甘いね」「シャキシャキしているね」と味や食感について話したりすることも、味覚を育てるきっかけになります。
なぜ子どもの五感を育てることが大切なの?

子どもは毎日の遊びや暮らしの中で、さまざまなものを見て、聞いて、触れて、香りを感じ、味わいながら成長していきます。
五感を使った体験は、「感じる」だけで終わるものではありません。脳にさまざまな刺激を与え、好奇心や考える力、表現力など、子どもの成長を支える大切な土台になります。
ここでは、五感を育てることが子どもの成長につながる理由をご紹介します。
脳の発達を促す
子どもの脳は、日々さまざまな刺激を受けながら発達していきます。目で見たもの、耳で聞いた音、手で触れた感触など、五感から受け取った情報は脳へと伝わり、これまでの経験と結びつけながら少しずつ蓄積されていきます。
例えば、初めて氷に触れたとき、「冷たい」「つるつるしている」「だんだん小さくなっていく」と、子どもは触覚や視覚を使ってたくさんの情報を受け取ります。そして、実際に触れて感じた経験が「氷は冷たい」「温かいところでは溶ける」といった理解へとつながっていきます。
このように、五感を使って実際に体験することは、子どもが身の回りの世界を知り、理解していくための大切な学びになります。
好奇心や探求心を育む
子どもにとって、身の回りには「なんだろう?」「どうして?」がたくさんあります。
葉っぱを触って「こっちはツルツルなのに、こっちはザラザラしている」、積み木を重ねて「どうしたらもっと高く積めるんだろう」と気づくことも、五感を使った体験から生まれる小さな疑問です。
気になるものを見つけ、自分で触れて確かめたり、何度も試したりするその繰り返しが、「もっと知りたい」「やってみたい」という好奇心や探究心につながっていきます。
大人から答えを教えてもらうだけではなく、自分自身で感じ、発見する経験があるからこそ、子どもの中から新しい興味が生まれ、遊びもさらに広がっていくのです。
心や感性を豊かにする
きれいな花を見て「かわいい」と感じたり、雨の音を聞いて心地よく感じたり、好きな食べ物の香りにわくわくしたり。五感を通して受け取るものは、知識だけではありません。
「好き」「きれい」「おもしろい」「気持ちいい」といった心の動きも、さまざまなものを実際に見たり、聞いたり、触れたりする経験の中から生まれていきます。
さらに、感じたことを「ふわふわしている」「いいにおい」「キラキラしている」などと言葉にすることで、自分が感じたことを表現する力にもつながります。
幼い頃からさまざまなものに触れ、心が動く経験を重ねることは、子どもならではの豊かな感性を育んでいくことにもつながるでしょう。
家庭でできる♪子どもの五感を育てる遊び

子どもの五感を育てる遊びといっても、特別な道具や教材を用意する必要はありません。身近なものを使った遊びや、普段何気なくしていることの中にも、五感を使う機会はたくさんあります。
また、ひとつの遊びの中で使う感覚はひとつとは限りません。見て、触れて、音を聞いて、ときには香りを感じながら、子どもは複数の感覚を使って遊んでいます。
ここからは、家庭で気軽に取り入れられる五感を使った遊びをご紹介します。
1. 公園やお散歩で自然に触れる
公園や近所のお散歩は、子どもが五感を使って楽しめる身近な遊びのひとつです。
きれいな色の花を見つけたり、落ち葉や木の実を拾ったり、風に揺れる葉っぱの音に耳を澄ませたり。気になったものがあれば、立ち止まって触ったり(※)、香りを確かめたりしてみるのもよいでしょう。
自然の中には、季節や天候によって変化する色、音、香り、手触りなどがあふれています。同じ道を歩いていても、「昨日はなかった花が咲いている」「葉っぱの色が変わった」と新しい発見が生まれることも。
こうした体験は、五感を刺激するだけでなく、身の回りのものに興味を持ち、自分で見つけたり確かめたりする好奇心を育むきっかけにもなります。
(※)植物の中には、触れることで皮膚に刺激を与えたり、かぶれを引き起こしたりするものもあります。種類が分からない植物にはむやみに触れず、小さなお子さまが木の実や植物を口に入れないよう注意しながら楽しみましょう。
2.水・砂・粘土などの感覚を楽しむ
水や砂、粘土など、形や感触が変化する素材を使った遊びもおすすめです。
砂を握ったり、サラサラと手から落としてみたり、水を加えて固めたり。粘土なら、丸める、伸ばす、つぶす、ちぎるなど、手を動かすことでさまざまな変化を楽しめます。
「冷たい」「やわらかい」「ざらざらする」といった感覚は、実際に触れてみなければ分からないものです。さらに、「水を入れたらどうなる?」「もっと強く押したら?」と試していくことで、遊びの中から新しい発見も生まれます。
3.お絵かきや工作でものを作る
クレヨンで絵を描いたり、紙をちぎったり、折ったり、貼ったり。お絵描きや工作も、五感を使いながら楽しめる身近な遊びです。
色の組み合わせを考える、紙や布など素材による手触りの違いを感じる、ハサミで切ったときの音を聞くなど、ひとつの制作の中にもさまざまな感覚が使われています。
そして、自分が感じたことや頭の中で思い描いたものを自由に形にできることも、ものづくりの楽しさです。五感から得た経験が増えていくことで、表現の幅も少しずつ広がっていきます。
4.料理のお手伝いをする
料理は、見る・触れる・聞く・嗅ぐ・味わうを一度に体験しやすい、身近な五感体験です。
野菜を洗ったり、生地をこねたりするだけでも十分。食材の色や形を見て、手触りを感じ、調理中の音や香りを楽しみ、最後にはできあがった料理を味わえます。
「焼いたら色が変わった」「さっきよりいい香りがする」など、食材が変化していく様子も子どもにとっては新鮮な発見です。食への興味を広げるきっかけにもなるでしょう。
5.積み木やブロックで自由に作る
積み木やブロックは、手で触れながら形や重さを感じ、自分の考えたものを自由につくって楽しめる遊びです。
積んだり、並べたり、組み合わせたりする中で、「こっちに置いたら倒れた」「この形ならうまくいった」と、子ども自身が試行錯誤する場面も生まれます。
五感を使うだけでなく、手を動かしながら考え、工夫し、自分なりの答えを見つけていく。そんな経験ができることも、積み木やブロック遊びの良さです。
五感を使って楽しめるおもちゃ

子どもにとって、おもちゃで遊ぶ時間も五感を使う大切な機会です。
色や形を見て、手で触れ、動かしたときの音を聞くことはもちろん、遊び方によっては、素材ならではの香りや温度、重さを感じることもあります。子どもはおもちゃをただ「見る」だけではなく、さまざまな感覚を使いながら、その特徴や遊び方を少しずつ知っていきます。
また、五感を使って楽しめるおもちゃというと、特別な知育玩具を思い浮かべるかもしれませんが、身近なおもちゃにも五感を使えるものはたくさんあります。
以下では、子どもが実際に手に取り、感じながら楽しめるおもちゃをご紹介します。ぜひ家庭での五感を使った遊びの参考にしてみてくださいね。
積み木やブロック
積み木やブロックは、形や大きさを目で確かめ、手で握り、積んだり並べたりしながら遊べるおもちゃです。
手に取ったときの重さや感触、木の香りや温もりなど、手を動かしながらさまざまなことを感じ取ることができます。積んだものが崩れる音や、パーツ同士が触れたときの音も遊びの一部です。
特に木製の積み木は、ひとつひとつ異なる木目や爽やかな香り、さらさら・すべすべとした手触り、適度な重さなど、天然素材ならではの感覚を楽しむことができます。
粘土
粘土は、握る、丸める、伸ばす、つぶすなど、手や指をたくさん使って楽しめる遊びです。
やわらかさや弾力を手で感じたり、力を加えることで形が変わる様子を目で確かめたり、色を混ぜて変化を楽しんだりと、遊びながらさまざまな感覚を使うことができます。
子ども向けの粘土には、小麦粘土や米粉粘土、寒天粘土などさまざまな種類があります。選ぶ際は対象年齢や原材料、注意事項を確認し、お子さまに合ったものを選びましょう。特に小さなお子さまは口に入れてしまう可能性があるため、大人がそばで見守ることも大切です。
楽器のおもちゃ
太鼓や鈴、木琴、マラカスなどの楽器のおもちゃは、音を聞くだけでなく、自分で鳴らす楽しさを体験できるおもちゃです。叩く、振る、弾くといった動作によって音が生まれ、「強く叩くと大きな音がする」「鳴らすものによって音が違う」など、遊びながら音の変化やリズムに気づくことができます。
また、楽器を目で見て、手で触れ、音を聞くことで、聴覚だけでなく視覚や触覚も自然と使います。好きな歌に合わせて鳴らしたり、親子でリズムをまねし合ったりと、年齢に合わせてさまざまな楽しみ方ができるのも魅力です。
おままごと
食材を切る、鍋をかき混ぜる、お皿に盛り付けるなど、身近な生活をまねしながら楽しめるおままごとも、五感を使った遊びのひとつです。
食材の色や形を見たり、道具を手で握ったり、食材や食器が触れ合う音を聞いたりと、遊びの中でさまざまな感覚を使います。「ジュージュー焼けてきた」「いいにおいがする」「甘くておいしい」など、実際にはない音や香り、味まで想像して遊べるのもおままごとのおもしろさ。日頃の体験を遊びの中で再現しながら、想像力や表現力を広げていくことにもつながります。
木に触れ、感じ、考える。知育積み木「KIKKA」

ここまでご紹介してきたように、子どもの五感を育む機会は、毎日の暮らしや遊びの中にたくさんあります。
KIKKAも、子どもが実際に手に取り、木の香りや手触り、重さ、木目、積み木同士が触れ合う音などを感じながら遊べる知育積み木です。
KIKKAは、素材に奈良・吉野の森で育った「吉野桧」を採用し、塗装を施さず、木そのものの香りや色合い、やさしい手触りを感じられるように1つひとつ丁寧に仕上げています。
それぞれ異なる木目を眺めたり、手のひらで木の温もりを感じたりすることも、自然素材のおもちゃならではの体験です。

また、一般的な四角い積み木とは異なる独自の形もKIKKAの特長です。
ピースはX型とK型の2種類。
このX型とK型のピースにはV字の溝を施しているため、積み重ねるだけでなく、溝同士を引っ掛けたり、バランスを考えながら組み合わせたりと、タテ・ヨコ・ナナメに自由に積むことができます。
「ここに置いたらどうなるかな?」「どうすれば倒れないかな?」と、実際に手を動かして、見て、触れて、試してみる。
うまくいかなければ、もう一度考えてやり直す。
KIKKAは、五感を使って遊ぶその先に、子ども自身が考え、工夫し、挑戦する時間が生まれることを大切にしています。
決められた完成形や正解はありません。その日の気分や成長によって遊び方が変わり、子ども自身の発想から新しい遊びが生まれていきます。
「木に触れ、感じ、そして考える。」
KIKKAが、子どもたちにとってそんな遊びの時間を楽しむきっかけになればと考えています。
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まとめ「五感を育てる遊びを毎日の暮らしの中に」
子どもの五感は、決して特別な遊びや教材だけで育まれるものではありません。
公園で草花や虫を見つけたり、砂や水に触れたり、料理の音や香りを楽しんだり、おもちゃを手に取って夢中で遊んだり。何気ない毎日の中にも、子どもが見て、聞いて、触れて、嗅いで、味わう機会はたくさんあります。
大切なのは、「五感を育てるために何かをしなければ」と難しく考えすぎないことです。子どもが「なんだろう?」「触ってみたい」「やってみたい」と感じたときに、自分の目で見たり、手で確かめたり、じっくり体験できる時間をつくってあげることが大切です。
そして、そこで感じたことを親子で話してみるのもよいでしょう。「どんな音がした?」「どんな触り心地だった?」「いい香りだね」などと言葉を交わすことで、子ども自身が感じたことに気づき、表現するきっかけにもなるはずです。
五感を使ったさまざまな体験は、好奇心や考える力、豊かな感性へとつながっていきます。
まずは毎日の遊びや暮らしの中にある、小さな「見て、触れて、感じる」体験を、親子で一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
