KIKKA story

KIKKAができるまで
- KIKKAに込められた想い -

自ら考え行動できる人に
なってほしい。

松本 健太郎

私は、ひとりでも多くの子どもたちに「たくさんのチャレンジを経験して、自分で考え行動する賢い人になってほしい」との想いを込めて、「KIKKA」を作りました。

私が子どもの頃は、今よりも手作りのものがあふれていました。
手作りのおもちゃもたくさんありましたので、自分の子どもたちとも、一緒にいろいろなおもちゃを作り、そのおもちゃで遊んでいました。
また、何かを作るとき、あれ?サイズが合わない! 飛ばない! 壊れた!など、子どもたちと一緒にたくさんの失敗も経験しました。
そして、なぜ上手くいかなかったのかを一緒に考えて、上手くいくまでチャレンジを繰り返してきました。

でも、それでいいんです!
たくさんの失敗は、たくさん考えてたくさんチャレンジしてたくさん経験した証拠なんです。

そして、失敗して考えてチャレンジすることは、とても頭を良くします。
だって、成功させたいじゃないですか。だから、めちゃくちゃ集中して真剣に考えるわけです。
だから、どんどんと賢くなって当然なんだと思います。
失敗を恐れて「チャレンジしないことは人生最大の損失」ではないでしょうか。

そして、自ら考え行動することは、自由で幸せな人生に繋がっていくのだと思います。

始まりは
「積めない積み木」から

私は、趣味や生活の一部として、おもちゃに限らずいろいろなものを作ってきました。
また、バランスの悪いものを立てたり積み重ねたりする少し変な癖があります。

私は、この2つの特性と子どもたちとの経験を生かせるおもちゃとして、積み木が頭から離れなくなり、今までにない新しい積み木を作ろうと決意したんです。
そして、最初に考えたのは「積めない積み木」でした。

なぜ「積めない積み木」なのか?

「積めない積み木」を積もうとするとき、どうしたらいいかをよく考え、集中して試行錯誤を繰り返します。
最初は上手くいかなくても、いろいろと考えながらチャレンジした後、達成した時の喜びは格別です。
私が「積めない積み木」に込めた想いは、「どれだけ失敗してもいい、何度でもやり直すことができるから」です。
チャレンジしなければ、失敗はないかも知れませんが、やり直すことすらできません。
チャレンジしなければ、その先の成功は永遠にやってこないんです。
チャレンジすることこそ、楽しさでありその先の達成や成長に繋がっていくんだと思います。

積めないけど積める

しかし、本当に「積めない積み木」を作るわけにはいきませんので、実際には「積めないけど積める積み木」を考える必要がありました。
それこそ、何度も、形を変え、積み方を変え、考え方を変えながら、試行錯誤と失敗を繰り返して積み木作りをしていきました。

そして出来上がったのが、KIKKAの元となるプロトタイプの積み木です。
プロトタイプは、細かな設計や各部のサイズなどは製品となったKIKKAとは異なりますが、そのコンセプトはKIKKAに受け継がれています。

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KIKKAの緻密な設計

KIKKAは、プロトタイプを元にして、とても緻密に設計されています。
プロトタイプの積み木を、実際に組み合わせながら細かな部分までを再設計していきました。
特に各部のサイズにはこだわり、見た目からは分からない整合性までを追求しています。
ですから、もしかすると、遊んでいるときに意外な発見があるかも知れません。

「積めない積み木」から「KIKKA」へ

「積めない積み木」から「KIKKA」となった積み木は、簡単に積むことも難しく積むこともできる積み木となりました。
今までの積み木と同じように簡単に遊ぶことも、KIKKA独自の使い方や創造性を活かした遊び方まで、幅広い遊びを楽しんでもらえます。
また、天然ひのきの爽やかな香りと優しい質感が感性を刺激し豊かな情緒を育み、成長に合わせてステップアップする遊び方が幅広い知性を養います。
ひとりではできない難易度の高い積み方では、誰かと協力してコミュニケーションを取ることで、表現力や協調性が育ちます。
基本となる1箱には、年齢を問わず、初めてでも楽しく遊べる数のKIKKAが入っています。
ステップアップしたら、ぜひ追加して大作にもチャレンジしてみてください。

2つのカタチ

KIKKAは、特徴的な2つの形をしています。
積めない積み木から始まったKIKKAの設計は、積めないけど積めるギリギリの形状として五角形から始まりました。
そこから、七角形や八角形、角を取ったり増やしたり、切り込みを入れたりしながら形を変えてゆき、最終的にはひし型をベースに削り出された形がKIKKAの基本形となりました。

そして、KIKKAの2つの形には、それぞれ意味があります。
X型の積み木は、KIKKAのコンセプトである「チャレンジ」と、特徴である「いままでの積み木を超える創造性」を実現するために、試行錯誤の末に生み出された形状です。
また、K型の積み木は、X型の積み木を活かして、さらに使い方の幅を広げるように設計された形状です。
KIKKAは、この特徴的な2つの形から無限の遊び方を生み出し、知性と感性に刺激を与え積み木の効能である様々な能力を培うことを念頭に設計されています。

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自由と幸せは
自ら考え行動することから始まる

子どもたちは、自分で考えチャレンジすることで、様々な世界を知っていきます。
しかし、世の中が便利になり煩わしさや不便さが解消される一方で、与えられた情報や環境を受け入れていれば、深く考えることがなくなってきているようにも感じます。

自ら考える機会が少なくなり、すぐに答えだけを求めたとしても、それは本当に自分の求める答えなのでしょうか?

KIKKAは、自ら考え行動し、自分らしく自由に幸せであって欲しいとの願いを込めて作った知育積み木なのです。

※ 積み木の効能
想像力、創造力、巧緻性、空間認識能力、論理的思考力、問題解決能力、集中力、忍耐力、表現力、コミュニケーション力など
参考:「木製玩具のデザインが子どもの発達に及ぼす教育的効果」著者 桜美林大学 准教授 林秀紀氏、日本感性工学会 2021年 ほか